ロシアのウクライナ侵攻で、2回目の停戦協議が開かれ3日、戦闘地域から民間人を避難させるための「人道回廊」を設置することが決まりました。
ウクライナが要求したように報道されていますが、実際にはロシアから要求したようです。
ロシアがデマ情報を流しているという声、ウクライナがデマ情報を流しているという声がありますが、過去にウクライナが負けた戦争でも、ウクライナ政府がデマを流していたことが分かっています。
この記事では、人道回廊の意味を分かりやすく解説し、人道回廊にロシアが地雷を埋めて逃げられないというのは本当か、ロシアがデマを流しているのか、陰謀論なのかについて調査しました。
人道 回廊とは?分かりやすく解説!

人道回廊とは、聞きなれない言葉ですが、民間人が逃げるために、攻撃を加えてはいけないルートのことを意味します。
人道回廊とは
人道支援物資の安全な輸送や難民の危険地帯からの脱出を目的とした一時的な非武装地帯
ロシアの目的は、ウクライナ政府を転覆させることで、民間人の命を奪うことではありません。
ロシア側から要求?ウクライナがデマを流しているとは?

報道ではウクライナが要求したように書かれていますが、駐日ロシア連邦大使館のfacebookには、ウクライナからではなく、人道回廊設置はロシアから提案したと書かれています。
プーチン大統領が、スケジュールを立てることで、激化する戦闘から逃れる民間人のための人道的回廊を作るこをウクライナのマクロン大統領に要求したとロシアが報道しています。
日本のメディアが報道している内容とどちらが真実でしょうか?
ウクライナが負けた2014年のデバルツェボの戦いでもウクライナ政府がデマを流していたことが分かっているようですが(wikipedia)今回も、日本で報道されるウクライナの主張とロシアや海外の報道に違いがあります。
ロシアがウクライナを攻撃している画像がフェイクだとばらされ始めています。
アメリカメディアVERIFYの調査ではウクライナでの空中攻撃の実際のビデオではなく、 2021年10月にTikTokに投稿されたコンピューター生成のビデオで、元のポスターも同じ月にInstagramにビデオをアップロードしているということです。
ウクライナ侵攻、ロシア優勢報道は意図的誘導も SNSやニセ動画で〝認知戦〟 国防ジャーナリスト・小笠原理恵氏が分析という夕刊フジの記事がありますが、ヤフコメにも日本の報道を見る限り、すべてはウクライナ側の発表を採用していたと書かれています。
ということで、この記事では、日本では報道されないロシア側の報道(デマといわれる内容)を紹介していきます。
電話会談の内容は
- プーチン大統領は、ウクライナ政府の政策におけるネオナチストの役割について、合理的な説明を行った。
- ロシアは特別作戦において、民族主義組織の戦闘員(ネオナチ)に対して妥協なき闘いを継続していく。
- この7年間、マクロン氏がミンスク合意への取組みについて触れたことは一切なく、ドンバス住民に対する長年にわたるジェノサイドについても言及していないことを本人に示す。
- 西側諸国もフランス自身も、ウクライナ政府にミンスク合意の履行を働きかけなかった
- 交渉を引き延ばし時間を稼ごうとする試みは、ウクライナ政府に対する新たな要求につながるだけです。
- プーチン大統領はマクロン大統領に対して、ウクライナからの外国市民の安全な避難確保に関与するよう呼び掛けた
- 特別作戦は計画通り進んでおり、ロシア軍は一般市民の 命が守られるよう、できる限りのことを行っている。
- プーチン大統領は、ロシア連邦特別軍事作戦の任務は必ず完遂される述べた
人道回廊がいつからスタートするかは会談で話されなかったようですが、ロシアの交渉担当者であるナショナリストの議員レオニード・スルツキー氏は、まもなく実施されると述べています。
ロイター通信によると、言葉通り、3月7日、ロシアはウクライナの民間人を退避させる「人道回廊」を首都・キエフなど複数の都市に8日午前9時設置することを提案、ウクライナに同意を求めました。
しかし人道回廊の多くはロシアやベラルーシを経由地、避難先としているため、ウクライナは拒絶しています。
ミンスク合意(3~4の内容)が分からない!という方はこちらの記事をご覧ください。
【小学生が分かる】ウクライナはロシアの元カノ!今カレがDV!
プーチン大統領の攻撃対象はネオナチ


ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ軍の「ネオナチ」を根絶していると述べています。
上のウクライナ軍のネオナチの画像、衝撃的ですよね。
日本のメディアは、「ウクライナが親ロシア住民を大量虐殺した」「ウクライナ政府はネオナチ」といった荒唐無稽な陰謀論と報道して否定していますが、写真や動画、市民の声なども海外メディアで紹介されているのに、簡単に陰謀論で片付けていいのでしょうか?
ウクライナは2015年に右派セクター(ネオナチ)指導者ドミトロ・ヤロシ氏が軍トップになっています。

軍の兵士がネオナチのタトゥーをしてたり、旗が出てきたり、民間人を撃ったり学校占拠したりしているということです。
2021年11月2日右翼セクターの元リーダー、ヤロシュ氏が軍最高司令官顧問に就任しています。

プーチン大統領は国家安全保障会議のテレビ会議の開会式で、「ロシア人とウクライナ人は1人であるという信念を決してあきらめない」と話しました。
もともと、プーチン大統領がウクライナを攻撃したのは、ウクライナにいるロシア系住民を守るため、平和維持軍を派遣するという目的で、侵攻ではありません。
地雷が埋められていて逃げられないは本当?ウクライナが発砲

7日、赤十字国際委員会(ICRC)がイギリスBBCに、ロシア軍が包囲したウクライナの都市マリウポリで、人道回廊に地雷が埋設されていたので逃げられなかったと発表しました。
5、6日に住民を退避させる計画が中止となったということです。
この地雷はロシア側が埋めたと日本でも報道され、ロシア軍エグいなど言われていますが、その後7日に再度人道回廊の設置を要求したのはロシアです。
地雷を設置して民間人を逃げられなくすることに対して、ロシア側のメリットは一つもありません。
ロシアが攻撃したいのは軍事施設&ネオナチのはずで、民間人には安全に避難して欲しいはずです。
冷静に考えると、以下のような疑問点が沸いてきます。
- ウクライナに設置された人道回廊にいつロシア軍が地雷をうめたのか?
- 戦闘プロでない赤十字職員がなぜ地雷が埋められていると気付いたのか?
- 地雷は守備の兵器だからウクライナで地雷が見つかったら普通ウクライナが埋めている
- ウクライナがロシアの侵攻を防ぐために地雷を埋めたと考えるのが普通
- ロシア側が人道回廊を要求していてウクライナが拒否している=人道回廊を設置したくないのはウクライナ
ロシアを悪者にするためのデマ情報の可能性もありそうですね。
そもそも地雷が埋められていなかった可能性もあります。
民間人が避難する前に、ロシア軍が侵攻するのを防ぐためには橋を爆破したのはウクライナ軍です。

ロシア側にメリットはないですが、ウクライナ側は民間人の犠牲者が増えれば同情がもらえるので、民間人が犠牲になることはデメリットではありません。
どちらが人道回廊を拒否しているのか、明らかではないでしょうか?
5日市民が避難中にウクライナ軍が発砲しています。
赤十字国際委員会は中立なのか
赤十字国際委員会(ICRC)は中立な立場の組織ということですが、怪しいですよね。

資金源を見ると、2019年断トツトップの国はアメリカです。
ロシアが上位の国に入っていないのを見ても、本当に中立な組織なのか、疑問がわきますね。
デバルツェボの戦いでも人道回廊が設置されたがウクライナ軍攻撃

2014年からウクライナのドンバス地域での内戦中、2015年1月14日から2月20日までデバルツェボの戦いがおこりました。
ドネツク人民共和国民(分離独立派)VSウクライナの戦いで分離主義勢力が勝利しました。
このときも、2月4日に人道回廊が設置されましたが、なんと2時間で閉じられています。
ドネツク人民共和国民軍が急いで子供や女性をバスや車で非難させたそうですが、ウクライナ治安部隊は住民を気にかけなかったといいます。
- ドネツク人民共和国民兵(分離独立派は)ウクライナ政府軍が立て籠もるデバルツェボへの包囲を狭めている。
- ウクライナ政府軍はデバルツェボを撤退し西のウグレゴスクを攻撃
- ウクライナ政府軍から逃れるため、ウグレゴルスクの住民が人道的回廊により避難開始
- ウグレゴルスクは毎日ウクライナの大砲による大規模な砲撃にさらされ既に600人以上の住民が避難
- 住民は腕や車に白い布を巻いて移動
- ウクライナのロケットによる砲撃で、住民は地下での生活を強いられていた
- ウグレゴルスクの人々は泥道の中、荷物を抱えて戦闘地域を去る。
- ドネツク人民共和国民兵は避難民のために集合地点を作り、用意したバスや軍用車で安全な地域へと送り届けている。
- 人道回廊は2時間で閉じられた
- 避難者の集合地点では、ドネツク人民共和国民兵が老人や子供達を急いで車に乗せていた。
- 民兵は「状況は深刻だ。ウクライナ政府治安部隊は誰一人、撤退時に住民を気にかけなかった」と言う。
- 人道回廊が開かれている時でも、時折小火器による銃声が鳴り響いた。
- 民兵らはウクライナ政府治安部隊に対する掃討作戦を再開するが、まだ避難していない民間の人々を危険に晒さない為にも、ゆっくりと行うという。
ちなみに、この戦争では、ウクライナ政府が嘘の報道をしていたこと、戦闘後にデバルツェボの住宅と地下室で民間人500人の遺体が発見されています。
人道 回廊設置すると長期戦になる?
弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長伊藤和子さんは、人道回廊の設定それ自体は評価できるが、過去の泥沼の紛争でも同様に設定されてきたことを指摘しています。
人道回廊が設定された後に悲劇が起きた紛争を見てきたとコメントしています。
人道回廊を設置しても、残って戦いたい人、避難したくない人が民間人でも「避難してなければ戦闘員」という扱いにされないか心配する声もあります。
しかし、繰り返しになりますが、ウクライナ政府の転覆を狙うロシアが民間人を巻き込むメリットはありません。
筆者はプーチン大統領は、軍事作戦を必ず遂行するといっているので、急いで核などの軍事力を使って強制的に修了させるのではなく、長期戦になっても、住民の安全を守りながら、慎重に戦争を続けるのではないでしょうか。
以下の記事には、ウクライナの街中が砲撃されていないという様子も紹介しています
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