芸能業界に大きな衝撃を与えたジャニー喜多川の性加害報道。
ジャニーズは若い女性を中心に世間で多くのファンを抱えています。
性被害の報道にショックを受けたファンも少なくないでしょう。
ジャニー喜多川氏は2019年に亡くなっていますが、なぜ亡くなった後にこのような事件が明るみになったのでしょうか。
そして実際にどのような事が若き青年らに起こっていたのでしょうか。
ここではジャニーズで性被害に遭った者は誰なのか。そして具体的に何をされてきたのかまとめてみました。
ジャニー喜多川氏の性加害報道

ジャニー喜多川の性加害報道が明るみになったのは23年3月イギリスのBBCが報じたドキュメンタリー番組がきっかけでした。
その番組ではイギリスのジャーナリストが日本を訪れ、ジャニー喜多川から性的被害を受けてきた複数人にインタビューするといったものでした。
ちなみのこのBBCという番組は調査報道に非常に定評がある番組なのだそうです。
この放送を機に4月には元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトが告発会見を開きました。
その後大手メディアや週刊誌がこの問題を大きく取り上げるようになり、ジャニー喜多川の性加害報道は日本に広く知れ渡ることになったのです。
ジャニー喜多川の暴露本が出されていた
ジャニーズ事務所は1962年に設立され、これまでに多数の男性アイドルグループを輩出してきましたが、性被害が起きていたのはここ数年の出来事ではないようです。
実はメディアで大きく報道される前に数々の著書によってジャニー喜多川の性加害は暴露されていました。
そのうちの1つが1988年に出版された『光GENJIへ 元フォーリーブス北公次の禁断の半世紀』という本です。
実名で初めてジャニー喜多川の性加害を告発した本になります。

この本は元フォーリーブスのメンバーである北公次自らが書いたものであり、ジャニーズ喜多川から受けた性被害を赤裸々に綴っています。
ちなみにフォーリーブスは1967年に結成され、1970年代に活躍していた男性4人のジャニーズアイドルグループでした。

北公次はこのフォーリーブスのメンバーのうちの1人でした。
ジャニーズに入所する前、北公次はジャニー喜多川に憧れて上京したそうです。
そしてある音楽イベントをきっかけにジャニー喜多川と出会い、そのままスカウトされ念願のジャニーズに入所することになります。
しかし、入所して間も無く彼はジャニー喜多川から性的な関係を持つよう迫られます。
著書によると当時16歳であった北公次はジャニー喜多川の性的欲求を拒んだそうだが、抵抗する事ができなかったようです。
結局ジャニー喜多川との性的関係は4年以上続きました。
アイドルとして必ずデビューするためにはジャニー喜多川に頼るしかなかったと彼は語っています。
ちなみにこの本は文春オンラインでもより内容を掘り下げスクープされています。
“当時から亡くなる直前まで、ジャニー喜多川には絶大な権力があった。昨日までただの無名の一般人だった男の子が、彼にひと声かけられれば一夜にして、オーディションもなしに華やかなコンサート会場に立つことができる。本格的にデビューしてレコードやCDを出せば、全国放送のテレビに顔が映り、歌番組やドラマに出て、サラリーマンでは考えられないほどの収入を得られる。実は初期のジャニーズ事務所がタレントに正当な報酬を払っていなかったのではという疑惑は、北の本にも書かれているが、スターを夢見る少年たちはそう信じていたのだ。”
引用元:文春オンライン
アイドルを夢見てジャニーズ事務所に入った少年たちはジャニーズ喜多川に絶大な信頼を寄せていたことでしょう。
絶大な権力を持つジャニー喜多川に逆らったり公にしてしまうと自分はデビューできないのではないか・・・。
北公次をはじめ多くの少年らはそんな不安を抱えながら性被害を受けていたのかもしれませんね。
ジャニーズで性被害に遭った全員は誰?具体的に何をされたかまとめ
北公次の性被害告発はほんの一部にすぎません。
週刊文春や著書で数々の元ジャニーズ、元アイドルがジャニー喜多川の性加害を証言しています。
①志賀泰伸

1990年にデビューした「忍者」の元メンバー。
激しいダンスが売りのグループでした。
入所して間も無くジャニー喜多川に誘われて合宿所に泊まることになり、その夜性被害を受けることになります。
“ 初めての合宿所の夜。楽しかった一日が暗転したのは、その直後だった。
「ジャニーさんが横に来たんです。添い寝か何かするのかなと思っていたら、触り始めて。ちょっとマッサージみたいな感じだったんですけど、すぐにパンツに手がいって、下ろされたんです」”
引用元:文春オンライン
その後も30回から40回ほど同じような事が繰り返されたそうです。
②石丸志門

元ジャニーズJr.であり、少年隊のバックダンサーやドラマにも出演していました。
石丸も合宿所で被害を受けています。
“「ジャニーさんがお尻に自分でクリームを塗ったのです。で、四つん這いになって、僕のことを引っ張るというか、押すというか、(石丸氏の)お尻をこうやって。で、これ入れなきゃいけないのかと思って、さすがにこれは……と思ったんですけど。でもやんなきゃダメか、その代わりにでかい仕事もらおうと思って。とにかくイケば終わるので」”
引用元:文春オンライン
口腔性交や肛門性交を強要しようとしていたそうです。
考えただけでもゾッとしますね。
③木山将吾(山崎正人)

元ジャニーズJr.で光GENJIのメンバー候補でした。
彼は2005年に出版された『SMAPへ – そして、すべてのジャニーズタレントへ』という著書で性被害を暴露しています。

ジャニー喜多川の愛人だったと綴っており、合宿所で様々な性行為を強要されたそうです。
それだけでなくホルモン注射のような怪しい注射も打つよう迫られたそうです。
彼の証言によると合宿所には光GENJIの初代メンバーや少年隊の3人(東山紀之、植草克秀、錦織一清)らがいたそうです。
彼らも木山と同様な被害を受けていた可能性が高いですよね。
④中村一也

元ジャニーズJr.で滝沢秀明や今井翼などに憧れて2001年に入所しました。
性被害にあったのはタッキー&翼のデビューを記念したコンサートの夜に起こったそうです。
“「足元のほうから布団に入ってきて、すぐジャニーさんとわかりました。もう怖くて動けない。マッサージをされていたのかわからないですけど、(性器を)しゃぶられて……。自分のおじいちゃんみたいな親しみもあったので、そのショックもありました。やられてる最中は、女の子にやられているっていうのを想像して、頼むから終わってくれって。結構長かった気がします。30分くらいの感覚でした」”
引用元:文春オンライン
憧れていた先輩アイドルのコンサートの夜に起きたこの被害。
夢のような時間から一転して恐怖の経験になってしまった事でしょう。
トラウマになりますよね。
⑤カウアン・オカモト

元ジャニーズJr.。
彼はジャニー喜多川の性加害告発を初めてメディアに実名・顔出しで行いました。
2012年から2016年にわたり15〜20回ほど性被害を受けていたと証言しています。
当時のカウアン・オカモトはジャニー喜多川にかなり気に入られていたそうです。
ジャニー喜多川はお気に入りの少年らを複数抱えていたようであり、彼はそのうちの1人でした。
当時中学生であった彼も合宿所で性被害を受けています。
“僕のベッドに近付いてくると、足元から布団をはぎ取って僕の腰の位置で横に寝ました。僕はその時、ジャニーさんの部屋に用意されている浴衣とパンツを着ていました。ジャニーさんは足のマッサージを始めて、手が段々と上がっていき、パンツの上から性器を触られました。そして僕がパンツを脱がされると直接性器を触られ、その後、ジャニーさんに口淫されました。その間、僕はずっと寝ているふりをしていました。翌日ジャニーさんと出かける時に、エレベーターの中で1万円を渡されました。”
引用元:Newsweek
行為のあった翌日にお金を渡していたのは口止め料という事だったのでしょうか。
また彼の証言によると同じような被害に遭っていたのは他にも3名は確実にいたそうです。
ですが、ほぼ全員が被害を受けている可能性はありますよね。
⑥平野紫耀

元King&Princeのメンバーであり、カウアン・オカモトの同期でした。
平野の被害はカウアン・オカモトがガーシーとの対談で暴露した事で明るみになりました。
動画内容によるとジャニー喜多川と平野とカウアンの3人で性行為をしたことがあったとのことです。
King&Princeで大活躍していた平野。
ここまでしなければアイドルとして成功できないという思いで被害を受けていたのでしょうか。
考えただけでも胸が痛くなります。
以上の6名をクローズアップしましたが、これはほんの一部にすぎません。
他にも被害を受けた元ジャニーズは沢山おり、匿名を使って週刊誌に暴露しています。
今後も更に性被害の実態は明るみになっていくだろうと思います。
まとめ
いかがでしたか。
数々のアイドルを輩出してきたジャニーズ事務所。
ジャニー喜多川の性加害事実は許されることではありません。
何より性被害に遭った少年たちの心の傷が非常に心配されます。
今後は被害者の心のケアをしっかり行なっていくと同時に二度と同じ事が起きないようジャニーズ事務所が良い組織となるよう心から願います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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