政治・時事

スリランカ破産原因は中国でなく政策失敗!小学生でも分かる解説

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スリランカ経済危機が叫ばれていましたが7月6日ついにスリランカが破産宣言!国家破綻となりました。

原因は中国のせい、コロナのせい、ロシアウクライナ戦争のせいなど様々な理由があげられていますが、一番の原因は中国ではなく、政府の失策が原因のようです。

食料を輸入に頼る日本も他人事ではなく、気になる方が多いと思いますが、難しい話しは嫌ですよね~

この記事では、小学生にも分かるように簡単にスリランカ破綻の経緯、原因を解説します。

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スリランカ破綻とは

経済危機が続いていたスリランカ。

7月5日にウィクラマシンハ首相により破産宣言が行われました。

現在、世界銀行である国際通貨基金(IMF)に資金調達を交渉中です。

スリランカの資源や国土などを担保にお金を借りることになりそうです。

現在、IMFとの交渉は難航しているようで、ロシアに支援を要望しているようです。

また、膨大な資産をもつ実業家イーロン・マスク氏も頼みの綱ではと噂されています。

スリランカ危機は2023年も続くといわれていますが、どちらにしろ、土地や資源を担保にしなければならないので、実質植民地のようになってしまいます。

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破綻の原因①人的要因(一族が支配)

ハイパーインフレとは、物の値段が上がりすぎる状態です。

国の財政悪化で、お金の価値が下がり、物を買うのに大量のお金が必要なります。

なぜ、財政悪化してしまったのでしょうか?

スリランカの政治や社会を研究ている荒井悦代さんによると、人為的要因が原因だといいます。

国の財政が悪化した理由は政策の失敗ですが、政策は誰が決めているかというと、ラジャパクサ一族です。

スリランカでは、ラジャパクサ一族が政治・経済界で権力を握り、兄弟で大統領と首相を務めていて王国のようになっています。

彼らが長年の財政赤字を放置したことが原因だということです。

スリランカのラジャパクサ大統領の退任を求めるデモ
引用:NEWSWEEK

2022年2月からの計画停電やガソリンなどの制限から、大規模なデモが起こります。

4月18日には新たな内閣が発足し、ゴタバヤ大統領(国防相を兼務)とマヒンダ首相以外の閣僚は、ラージャパクサ一族でなくなり、注目されましたが、同じような顔ぶれになってしまったようです。

大統領は、国外逃亡後、辞任しました。

日本も同じような顔ぶれが政権を握っていると考えると似たようなものですね…

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破綻の原因②財政赤字続きで必然だった

引用:JETRO

スリランカの財政は支出(債務)が収入(GDP)を上回る状態が続いていました。

外貨を獲得するための措置を10~20年怠っており、いつ経済破綻のしてもおかしくない状態といわれていました。

紅茶などの特産品を輸出し、石油などの資源を輸入する構造から、慢性的に貿易赤字だったため、観光や、外国にある企業から外貨を取り入れる必要がありました。

日本も構造的には、技術を輸出し、石油などの資源や食料を輸入しているという点では同じですね…。

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破綻の原因③その場しのぎの金融政策

スリランカが破綻したのは、「海のシルクロード」中継地としてスリランカに注目した中国が、投資し、融資しまくったため、スリランカが融資返済に窮した、中国いけないという声もありますが、実は債務の47%が自国の市場からです。

2位が中国ですが、中国には、港や土地を担保にしており外国に対する債務は減ってきていました。

つまり、スリランカ政府のその場しのぎの経済政策が国家破綻を招いています。

国債を発行、お金をばらまきまくり、無計画に減税したりと目先の利益ばかりの政策でハイパーインフレを招いたということになります。

失敗政策例:有機農業への準備なしの全面移行で財政悪化

最近の思いつき政策として、有機農業への全面移行がありました。

ラジャパクサ大統領は21年、公約通り、化学肥料や農薬の使用を禁止し有機農業への全面移行を行いました。

準備期間なしの急な政策で国内の農業は大混乱。

生産量が急減し、食料価格が値上がりました。

慌てたラジャパクサ政権は、農家の収入保証をする一方で、減税も行い、財政悪化が加速しました。

日本も、コロナ給付金でお金をばらまいたり、住宅ローン減税の延長をしたりと似たようなことしてますね…

円も現在大暴落しています。

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破綻の原因④中国のせい

スリランカが、中国に返済計画の再考を嘆願したのに応じなかったのが原因ともいわれています。

スリランカは、発展途上国として2000年代、自国の通貨だけでなく外貨の借入で、インフラ(道路や下水道など)に投資してきましたが、2017年に返済が行き詰まり、中国企業にハンバントタ港の運営権を99年間引き渡しています。

ネットでも中国のせい、中国の乗っ取り完了、中国企業に金借りまくった結果などといわれています。

破綻の原因⑤コロナ・戦争の輸入インフレ

コロナで観光客が減少し、拍車がかかったといいます。

さらに、ロシアウクライナ戦争による石油の高騰で、輸入インフレ(海外からの輸入品の値上がりが国内での販売価格や、原料とする製品などの値上がりにつながること)が起こり、経済破綻に至りました。

ハイパーインフレになると、国や中央銀行がコントロールできなくなります。

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破綻の原因⑥自国通貨暴落

ハイパーインフレが起こるということは、自国通貨の価値が下がる自国通貨安になるということです。

これにより、輸入していた石油の購入できなくなりました。

ガソリンの給油の列に数日間並んだ60代が車内で死亡と伝えられており、市民生活が悲惨な状態となり、破産宣言せざるを得なくなってしまったといえます。

このように、スリランカの国家破綻は必然だったようです。

日本は?と足元を見てみると、同じような 状況であると気づきませんか?

今後の日本の経済政策や、外資系企業の動き注目したいですね。

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