12月から政府が導入しようとしている「ワクチンパスポート」は差別につながるとして日本では慎重な声が多くありましたが、政府に先駆け10月6日に民間主導の「ワクパス」アプリが発表されました。
ワクパスは審査が通っておらず、11月5日現在も公開準備中ですが、ワクチン接種をスマホで証明できるワクパスと同じようなアプリが地方自治体主導で提供されています。
群馬県が全国に先駆けて10月13日にLINEアプリを使用した「ぐんまワクチン手帳」を導入し、11月1日には東京都も「TOKYOワクションアプリ」を公開しました。
この記事では、東京都が提供している東京ワクションアプリの特典内容や使い方、デメリットについてまとめました。
東京に通勤通学などで行く人も多いと思いますが、都民以外も使えるのかも調査しました。
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ワクションアプリの特典は?11月15日発表

ワクチンとアクションを合体したワクションアプリは、接種証明を目的とするのではなく、特典をつけて接種を推進する目的があり、都や協賛企業がが提供する特典が魅力です。
「TOKYOワクションアプリ」を利用してワクチン接種証明書をスマホに登録することで受けられるメリット・特典は以下の通りです。
11月15日以降特典の詳細が発表され、協賛企業や都が提供する特典への応募が可能になります。
現在分かっている特典を紹介します。
LINEスタンプがもらえる

TOKYOワクションアプリのLINE公式アカウントを友だち登録するとLINEのオリジナルスタンプ「TOKYOワクションフレンズ」全8種類がもらえます。
120以上の協賛企業から特典が受けられる!

特典が受けられる店舗では、ステッカーが提示されています。
既にワンドリンクサービスなどの特典が提供され始めています。
協賛企業の店頭でワクションアプリの「登録済み」画面を提示するだけで、割引、一品サービスなどの特典が受けられます。
10月28日時点の協賛企業を50音順で紹介します。
15日に特典の詳細が発表されます!楽しみですね。
- イオングループ
R.O.U 株式会社 R.O.U
イオンエンターテイメント 株式会社 イオンシネマ
イオンカルチャー 株式会社 イオンカルチャークラブ
株式会社 イオンファンタジー モーリーファンタジー
イオンペット 株式会社 ペテモ
イオンマーケット 株式会社 ピーコックストア
イオンモール 株式会社 イオンモール
イオンリテール 株式会社 イオン
イオンスタイル
株式会社 コックス
イッカ
LBC
株式会社 ジーフット
アスビー
グリーンボックス
株式会社 ダイエー
イオンフードスタイル
ダイエー
グルメシティ
フーディアム
ビオセボン・ジャポン 株式会社 ビオセボン
ブランシェス 株式会社 ブランシェス
ミニストップ 株式会社 ミニストップ
株式会社 未来屋書店 未来屋書店
リフォームスタジオ 株式会社 マジックミシン
リアット! - 株式会社 コーセー
- 株式会社 資生堂
- 住友不動産(ARIAGKE GARDEN)
- 立飛ホールディングス(GREEN SPRINGS)
- 東急 株式会社
- 一般社団法人 豊洲市場協会
豊洲市豊洲市場関連事業者等協議会
豊洲市場商業協同組合
東京中央市場飲食業協同組合 - 日本電気株式会社(NEC)
- プロントコーポレーション
PRONTO(プロント)
Di PUNTO(ディプント)
È PRONTO(エプロント) - 三井不動産 株式会社
- 三菱地所 株式会社
- 森ビル 株式会社
- 株式会社 ヤクルト球団
- 読売巨人軍
- 読売新聞社
特典の詳細が分かり次第後紹介します。
アプリ内から抽選に参加できる
15日以降、ワクションアプリから、応募すると抽選でプロ野球や映画のチケットなどがもらえる特典もスタートします。
18歳~39歳はプレミアム特典!
ワクションアプリは、接種を促進するために作られたアプリなので、未接種が多い若年層向けに特別に特典があるようです。都は、若年層(18~39歳)に限定した「プレミアム特典」の提供も予定していると発表しています。
15日以降の発表が楽しみですね。
ワクチンパスポートとして利用できる!
東京都では、新型コロナの感染拡大を防ぐため、感染対策を取った飲食店においても、会食は原則「同一テーブル4人以内」とし、協力を要請しています。
しかし、「ワクションアプリ」を提示すれば、5人以上で1テーブルを使用することができます。
ワクパスや政府が提供するワクチンパスポートを利用しなくてもワクチンパスポートと同様に利用することができます。
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ワクションアプリ登録方法・使い方は?

TOKYOワクションアプリは、「LINE」を利用しているので、スマホから登録します。
スマホの画面に沿って感覚的に登録ができますが、事前に登録の流れをチェックしたい人のために、登録手順を紹介します。
マイナンバーカードは不要で、以下の準備するものが手元にあれば簡単に登録できますが、登録してその場ですぐ特典が使えるわけではありません。
登録後、事務局で確認が済んで、 「LINEで応募」 をすると特典が利用で切るようになります。
24時間以内に登録が済むように連絡が来るようですが、現在27名体制でスタッフが登録確認を行っているため、申請が激増した場合などは時間がかかることがあります。
東京都では1日の処理能力等は公表していません。
- スマホ
- 本人確認書類
・運転免許証・在留カード・特別永住者証明書・身体障害者手帳(手帳様式・カード様式)・療育手帳(手帳様式・カード様式)・精神障害者保健福祉手帳(手帳様式・カード様式)・各種健康保険証 - 接種記録
・接種済証・接種記録書など2回接種を証明できるもの
TOKYOワクション 公式特設サイト https://tokyo-vaction.jp/を開き、LINE公式アカウントに登録。

- LINE公式アカウントトーク画面の上のメニューから「アプリを開く」を選択
- ログインページに移動

- LINEアカウントとTOKYOワクションアプリの連携を許可する認証が表示される。(初回ログイン時のみ)
- 内容を確認して「許可する」を選択する。

- 「本人確認書類を登録する」を選択
- 画面の指示に従って、本人確認書類を撮影して登録(アップロード)
- 次に接種記録の写真を撮影して登録(アップロード)

登録内容をTOKYOワクション事務局にて確認後、「LINEで応募」アカウントより登録完了
※原則として24時間以内に通知

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ワクションアプリのデメリットはある?

LINEに個人情報を登録する危険性
ワクションアプリの提供プラットフォームがオリジナルなものでなく、LINEであることがデメリットです。
LINEと紐付けするため、LINEを通して個人情報が流出するのではないかという心配の声が多数あります。
2021年3月17日には、政府機関でも使用していたLINEの個人情報が、同社の委託先の中国企業からアクセス可能な状態にあったことが判明して大炎上しました。
LINEのサービス側のセキュリティ対策はLINEに任せざるを得ません。
万が一個人情報が漏れたとしても、責任は東京都にはありません。
LINE認証に賛同しないと利用できません。
もし、LINEに個人情報を登録するのが怖いという人は、ワクションアプリに登録しないほうがよさそうですね。
同意したら、LINEのセキュリティー対策に任せるしかないということです。
LINEに個人情報を登録するのでセキュリティーが心配
個人情報が中国・韓国に漏れる可能性がある
個人情報漏洩しても都に責任はなく、保証もない
世間の声は?
「LINEはこれまでもサーバーを韓国や中国に置いており都民の個人情報が中韓両国に漏れる懸念があります。」
「韓国企業のLINEに個人情報渡すの? 個人情報用サーバーについて堂々と政府にウソをついていた企業に?総務省が断った件はどうなの? そもそも韓国自体が中国側に寝返る危険性もあるのに? どうなってんだこれ。」「去年、「LINEで個人情報送るの止めよう」的なのがそこそこ叫ばれていたのに、東京のワクチン接種証明アプリ「TOKYOワクションアプリ」はLINEで免許証やワクチン接種記録の画像送らないと使えないのね。。」
「今年個人情報管理問題で大炎上したLINEを通す意味ってなぁに?」
「東京ワクションアプリ、皆言うようにLINEで登録ってのが本当に、本当にセンスないよね。個人情報をLINEにって怖すぎ。」「TOKYOワクションアプリ登録してみた。個人情報が漏れたらマジでヤバイレベル個人情報登録した」
引用:Twitter
「都が個人情報を扱うモノのプラットフォームに他国のアプリを使うの? 情けない…」
安易に特典が利用したいからと飛びつくのではなく、一度考えてからメリットデメリットを比較してから登録したほうが、後々公開しないかもしれません。
個人情報が漏れたときの保障は何もありません。
では、民間が開発したワクパスアプリはどうかというと、これはマイナンバーと紐付けしないと使えないというデメリットがあります。
ワクションアプリのプライバシーポリシーは公式ウェブサイトのみに適用
ワクションアプリの公式の登録サイトのプライバシーポリシーは以下のようになっています。
「東京都個人情報の保護に関する条例(平成2年東京都条例第113号)」に基づいて最低限利用されるようです。
重要ポイントにマーカーを引いてあります!
簡単にまとめると、
- 提供するサービス(ホームページによる情報提供、施策へのご応募、各種ご意見の受付等)の円滑な運営に必要な範囲で住所、氏名、電話番号、Eメールアドレス等、特定の個人を識別できる情報情報収集
- 情報の収集・利用・管理について、条例に基づき適切に取り扱う。
- ワクションアプリ公式サイトのみで適応され、リンクされている他のサイトについては適用されない。
リンク先における情報の取扱いについては、それぞれの組織の責任において行われる。(つまり、LINEには適用されない) - 利用者本人の意思による情報の提供(登録)を原則(=個人の責任)
- 個人情報は、あらかじめ明示した収集目的の範囲内で利用。
- 個人情報の収集目的を越えた当該実施機関(人情報を取り扱う東京都の知事、行政委員会、公営企業管理者及び消防総監並びに東京都規則で定める行政機関の長)内における利用、当該実施機関以外の者への提供は、条例で定める場合を除き、一切行いません。
- 統計的に処理された利用者属性等の情報については、個人情報を一切含まないものに限り、公表することがある。
- 収集した個人情報については、ホームページ管理者が厳重に管理し、漏洩、不正流用、改ざん等の防止に適切な対策を講じます。
- インターネットドメイン名、IPアドレス、本ウェブサイトの閲覧環境等の情報(利用者の情報)を自動的に収集。
- 収集する利用者の情報は、ユーザビリティの向上を目的とする内容に限定し、その範囲内でのみ利用
- 統計的に処理された本サイトのアクセス情報、閲覧環境等の情報については公表することがある。
上のプライバシーポリシーは「TOKYOワクションアプリに登録する」ためのワクションアプリ公式HPにおける、プライバシーポリシーです。
LINEに登録した後の個人情報の扱いには適応されません。
つまりワクションアプリ内の個人情報の取り扱いは、LINEのプライバシーポリシーにのっとることになります。
ワクションアプリは都民以外も使える?

東京ワクションアプリは11月1日に公開されましたが、しばらくは東京都民限定のようです。
しかし、将来的には他県民への開放も予定しているそうなので、誰でも利用できるようになる見込みです。
11月中には通勤・通学する都外在住者も利用できるようにシステム整備を急いでいるという報道があります。
解禁になったらお知らせします。